2.4 静功

> 気功革命 > 静功


<静功>

 有名な言葉に「動煉陽」「静煉陰」というのがあります。陽は"エネルギー"と関係があり、陰は"物質的なこと"と関係があります。そのため、陽を強くする動功だけでなく、陰を強くする静功も重要です。


1.小周天
  体の中の気の道(「経絡」といわれる)と私達の呼吸はつながっています。
小周天は人間の「経絡の循環」が基本です。体の前の道は副交感神経と関係があり、「任脈」と呼ばれます。体の後ろの道は交感神経と関係があり「督脈」と呼ばれます。深い腹式呼吸により任脈と督脈の気の循環をよくすることを小周天循環といいます。


2.大周天
  体の裏の部分の循環をよくする方法です。体全体の循環をよくする大周天の方法には色々ありますが、教室では道家十呼吸大周天法を紹介しています。


3.ひょうたん功
  ひょうたんは上の部分が小さく、下の部分が大きくなっています。ひょうたん功では、最初の呼吸を胸に集め、次に呼吸を止めて、腹を膨らませます。息を止める時間は長ければ長いほど良いです。但し、苦しくなるまで無理はしないでください。体内に知らないうちにできている「お血」状態を良くします。
中国古代の有名な仙人による修練方法です。


4.太陽照雪山功
  仙骨(骨盤の中央にある骨)の中には脊髄エネルギーがあり、前のほうに太陽神経叢があります。そこのエネルギーを蒸発させて、脊髄の上方に昇らせることができれば修行になるでしょう。皆その部分が冷えています。だから雪山です。イメージによる陽のエネルギーで冷えている雪山の雪が溶けてくれば最高でしょう。


5.ウン、ア、フンの発声練習
  上丹田(ウン)、中丹田(ア)、下丹田(フン)と繰り返す練習法です。梵語による外気で刺激することで3つの丹田の気が強くなります。背骨全体の循環が良くなるでしょう。そうなれば人間の脊髄神経と宇宙の外気がつながってきます。


 気功法は人間のエネルギーとまわりの見えないエネルギーとの関係の学問です。頭だけ、知識だけの世界ではありません。人間の体は宇宙、万物を知る「神」の恵みです。
 気功法は実際は無宗教の宗教です。見えない世界を信じること、毎日やることが大事です。生命や健康を優先する方々と縁があるでしょう。



2007.5.6 記 

return mark