○本の概要 |
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「はじめに」のところに盛先生の以下の言葉が書かれています。
「私は日本に来て30年になります。この間、本当に多くの日本の方々にお世話になりました。そのお世話になった多くの方々に感謝の気持ちを込めて、そして今後気功文化を引き継いでいく方々に、私自身の集大成として、中国5千年の歴史からなる気功文化の真髄、奥義をお伝えしたいと思っています。」
このように盛先生の想いがぎっしり詰まった内容となっており、気功教室や養成講座でも語られてこなかった内容も多く含んでいます。長年教室に参加してきた一生徒の立場からみると、奥義の中の奥義、といった内容も含まれていますし、また盛先生の教え方自体が年々進化されているため、より多くの方に効果が出るように功法の説明が一段と具体化された点もあるように思います。
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○奥義の例 |
(例1)気功の準備動作にセイシュというものがあります。両手を前後に振るだけの簡単な運動ですが、実は、手を振るときの手の角度によって効果が変わってきます。その角度とは、、、といったことが書かれています。
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(例2)三円式站トウ功といって、3つの円を意識しながら立つ功法があります。一般的には、1つめの円はここで、2つめの円はここで、、という説明がされますが、この本ではさらに一歩踏み込んで、両手と下丹田の角度に気を付けると効果が出やすい、ということがイラスト入りでわかりやすく書かれています。
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(例3)呼吸法の1つに小周天呼吸法というものがあります。小周天呼吸法では、身体の前の任脈と後ろの督脈に気を流していきます。このとき、気の動かし方にポイントがあり、直線状に気を動かすのではなく、螺旋状に動かすとよい、といったことがイラスト入りで書かれています。 |
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教室に参加されたことのある方であれば、教室で教わった功法や功理をより深く理解する一助になると思います。また、一文字診断や気功導引等、盛先生が時々教室で披露される技術について、その背景を知ることができ、興味深いと思います。 |